B.2
確率関数
確率変数
が標準正規分布
に従うとする.標準正規分布とは,平均が0,分散が1の正規分布のことで,
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(B.1) |
に従う.
このとき,
の従う分布密度関数
を求める.
確率変数
の分布関数
は
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(B.2) |
で定義される.
であるので,
は,
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(B.3) |
である.従って,
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(B.4) |
(
)より,
は偶関数なので,
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(B.5) |
と,変形できる.
の分布密度関数
は,この分布関数を
で微分すればよく,
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(B.6) |
従って,(
)と,(
)の
の境界条件を考慮すると,
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(B.7) |
となる.
次に,
が従う
を求める.
は,畳み込み積分で求めることができる.ただし,
のとき,
であるので,変域は制約される.従って,
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(B.8) |
ここで,(
)を適用する.
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(B.9) |
とすると,
となるので,代入すると,
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(B.10) |
ここで,右辺積分部は,
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(B.11) |
で定義されるベータ関数で記述できる.従って,
とすると
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(B.12) |
と変形できる.
さらに,ベータ関数は
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(B.13) |
で,定義されるガンマ関数と,
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(B.14) |
の関係があるので,それを適用すると,
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(B.15) |
である.ここで,
と鏡映公式
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(B.16) |
を用いると,
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(B.17) |
これを,(
)に適用すると,
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(B.18) |
である.
これを一般化すると,
個の変数
が互いに独立で,それぞれが
に従うとき,
の分布
は,
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(B.19) |
となる.これは畳み込み積分の性質
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(B.20) |
を利用すると,帰納的に説明できる.
この,(
)に従う分布を,自由度
の
分布と呼び,
検定をする際に必要な関数である.
図
に,それぞれ自由度
の場合の
分布を示す.このように,自由度によって,ピークが次第に丸くなっていき,その極大値は小さくなっていく.
検定とは,観測度数を
,期待度数を
とするとき,
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(B.21) |
を求めたときの
の値が,有意水準
に対して
よりも大きいか,小さいかを比較する.
が大きいと,帰無仮説はあまり成立しそうにないといえる.
図:
の場合の
分布.
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MURAYAMA Yoshiyuki
平成19年7月8日